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SCROLL2018

AUBIK

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「AUBIK」は、機械学習や生命工学を応用した新たな表現を探求するスペキュラティヴファッションラボラトリ・Synfluxと、ファッションブランド・HATRAが共同で制作した、機械学習を応用してデザインする新しい衣服のプロトタイプの第一弾である。 本作の型紙と柄は人工知能によって生成されている。第一に、 HATRAがCADソフトウェアCLO3D上で制作した衣服の立体データを元に、Synfluxによるアルゴリズム「アルゴリズミック・クチュール」が再構成。アルゴリズムによって生成された型紙は、日本の伝統的な直線裁断からインスピレーションを受けた幾何学形状─── 四角形と三角形によって構成されているため、テトリスのように布帛に最適化され無駄な廃棄を減少させる。さらに、情報空間上に漂う無数の動物の画像を敵対的生成ネットワーク(Generative Adversarial Networks:GAN)に学習させ、「平行世界の動物柄」を生成、テキスタイルにプリントを施した。 人工知能の生成力/ファッションデザインの創造性の融合を目指す本作は、人知を超えた過剰さを引き受け、最適化から逸脱する「異形のアルゴリズミック・キメラ」として、情報と生命、自然と人工が混ざりあう「サイボーグ的身体」のイメージを探求する。情報技術や生物工学の加速度的進化に伴い、巨大数や生命工学に畏敬の念を抱くようになりつつある、人新世の「人工的崇高」の可能態を示す。 本プロジェクトは、バーゼルHeKで開催された「Making FASHION Sense」 で発表された。

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CREDIT

Project Lead: Kazuya Kawasaki (Synflux) Design Lead: Kotaro Sano (Synflux) Visual Programing: Ryo Yumoto (Synflux) Design Support : HATRA Technical Advisor: Kye Shimizu Movie Edit: Kotaro Sano (Synflux) Music: Ryo Yumoto (Synflux)

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HATRA

Collaborators

HATRA, Fukle inc.